人付き合い大変すぎ問題
タイトルの通りです。
今年はフルタイムの仕事をやめ、ニート状態からのバー勤務&前職の同期からライティングのお仕事もらう→バーは店長がクソすぎて喧嘩別れ→去年飲み屋で知り合ったデザイナーからの紹介で仕事をもらう→やっとフルタイムの職を得る
という運だけで過ごしているこのかんじ。人に恵まれ、さすがにそれは…というキャリアをむりやり曲げる荒業をやっている。
まあでも今年はバーの店長はじめ、類まれといえるレベルの狂人に出会ってしまうことが非常に多かった。
そうです。今回も愚痴です。
まず一人目。
まあまあ付き合いの長いツイッターのフォロワー。元広告業界の営業で自分と同業界のwebマーケティング系に自分より微妙に早く移ってきた人で、当時はどうしたらこの業界に潜り込めるのかと軽く相談をしていた。
僕がエージェントと相談しているが希望の企業群は経験ないと厳しそう。もうしばらく経験を積んでからのほうがいいと言われたことを本人に共有する。
「経験ないと厳しいってか、うさぎくんが口下手だから今のままだと適正感じてもらえなさそうって感じでは。」
いやいやいやいや、何を想像で物を言って人に先制パンチを放ってきとるんや。
意味わからんのだけど一応、「口下手というのは?」と、真意を確認する。
「口下手といか、営業うまくなさそう。」
ええ、こんな人でも営業、というか会社員生活やってこれたんだ…(ドン引き)というかんじでしかない。
はい次。こっちがやばい。びっくりしちゃいます。
またツイッター。この人は大規模オフ会で1回会ったことがある人。
この間、突然DMをくれた。フルタイムの仕事探してるらしいね?web系の案件あるんだけどやらない?みたいな話だった。
最近何やってんの?と聞かれる。webマーケターっす。駆け出しでまじ稼げないんすよwと答える。
稼げないマーケターってちぐはぐでおもしろいですねwと単芝生やされる。駆け出しなんだから稼げないのは普通でしょ。意味わからん。と思いつつもまあ知ってる人だしなと思ってスルー。
マーケターは会社を稼がせる存在なんだから稼げない(多分ここは「会社を稼がせられない」とかけられてるのかな)から稼げないっておもしろですねと言われたのかな。振り返ってもやっぱり意味わからん。
ツール何使ってんの?と聞かれる。この人マーケターだったっけ。それ以外なら多分聞いても意味わからんと思うが…と思いつつ教える。教えたが、私は詳しくないんですけどねみたいな反応される。なんやねん。
突然インフラ屋だったんですよね?AWS(アマゾンが提供してるクラウド上で使えるサーバーとか各種インフラ。これ以上かみ砕けない。ググってくれ。)使えます?と聞かれる。
オンプレのlinuxサーバーだけしか経験ないんすよねと答えたらわりとがっかりされる。ここはIT系の仕事の経験ある人しかわからない気がするが、別にがっかりするところではなくて、おお、linux触ってたんですね。十分ですね!ではないだろうか。
後でわかっていくがどうやらインフラゴリゴリなところではないようで、ならば上のようなリアクションが穏当というものではないだろうか。
ここまで話しているだけで、この人、まじわかってないなという感覚がとても強かった。
マーケティング系の資格も取ったんすよーという話をしたら、資格よりこの年になると何作ってきたかとかのほうが話しやすいんだよねと言われる。知ってるわ。
てか「話しやすい」ってなんだよ…自分の所属じゃなくて別の会社に紹介されんの?と思い始めた。
そもそもここまでこの人が何者で、どんな仕事を紹介しようとしているかの具体的な紹介が全くない。転職サイトのリンクはつけてこんなんどう?って言われるならまだしも(それも1回会った程度の人にやられるのはよほど業界の事情通でもない限り嫌だけど)、仕事の紹介するならまず最初に話すべき内容ではないか…
「フリーランスじゃないと嫌なんですよね?」と言われる。そんなこと一言も言っていない。というかお前はほんとに僕のブログ読んでるのか。たまたま拾ってもらった。ほんとに運がよかったって言ってるだろ。
「なんか一から勉強したほうがいい気がするのですが…」とかまで言い始める。1回会った程度の、しかもどんな仕事をしてきた人かわからん人にこれを言われるの、お前は誰なんだ?感が凄まじい。
次のメッセージもすごい。「ブログみてる感じ、あまりよくない人にあたっても逃げ切れないと思うので、個人でお客とるの難しそうですよね。」
いやーすごい。まあこれでそれなりの歳まで生きてこれたんだからいいんですかね。下品すぎてお里が知れるというものである。
で、この後色々自分の経歴を語ることになる。お金の話になり、突然「it系、成果報酬というか物で出すだけで、時給の概念あんまないっすけどね…」と言われる。準委任契約とは…
この人ほんとになんも知らないのにこんなにナチュラルに煽ってくるのか。やべえな…という認識を新たにする。
しばらく話すと、じゃあとりあえず先方に話してみますね!と言われる。だからそれはどこなんだよ。勝手に人の経歴を渡すな。と、思いつつめんどくさいので「ありがとー!」と答える。
普通に考えて、本人が何者かと、紹介する先はどこかを明かして、紹介先のURLぐらい送ってもらって、受けます?じゃあ会社に職務経歴書送ってください。自分の紹介だって言っておきますね!がよくない?何この無駄なやりとり…
で、企業側から連絡があったらしく、回答を聞く。
「一応、副業はOKだけどそれで収入が月50万ないぐらいなら目の前のことにコミットしたほうがいいと思う。」と。
これは喧嘩売られてるでしょ…
企業名も明かさず、自分が受ける意思も表明していない段階でこれを言ってくる野郎、カスすぎる。いや、もしそこの会社の人間になってもそんなん言われたらキレると思うが。アドバイスを請うているわけではないのにこれ言うの、あまりに問題があるというか。
企業名教えてくれって何回か言ってたら先方が企業名で判断されたくないから教えられないんだと。いやクソすぎででしょ…それで利益あるの企業側だけじゃん。ミステリーツアーじゃねえんだよ。
で、これで僕がキレちゃってここまでのやりとりおかしくね?って話をしたんだけど「返信は不要です!」ってむこうからきて終わった。返信がいるかどうかは転職の話をもちかけたあなたが決められる話ではないでしょってかんじなんだけど、なんか終わりに。
終盤はなんか変なところで自分が怒っちゃったところもあったんだけど、やっぱり終始お前は誰なんだよ感がな…
で、ここからがまたひどい。まあどうせこのやりとりした後だしすげーキレてるんだろうな(理不尽だけど)と思って数日後に本人のTL見に行ったら案の定キレてて、
「フリーランス()×HSC×地頭カス」みたいなんが見つかってHPが0になった。とつぶやいていたのを見てしまった…
まあ自分かはわからないんだけど(といってもほぼ確で自分なんだけど)、この人に転職の声かけをされた人間、僕が知る限りでも僕ともう一人TLにいるわけで、声かけられた人間も見ているTLでそれやるの、本人の株が底値まで下がると思うし頭悪すぎなのでは…と思ってしまった。
フリーランスは自分は当てはまるんだけど、好きでやってるんじゃなくてたまたまフリーランスという形で仕事もらえたからで、フルタイム希望してるんですよーという話はしているし、そもそもフリーランスをひとまとめにバカにするのは詭弁が過ぎるなあという感じ。
HSCは最近、精神医学の分野で流行っている言葉らしく、あまりに敏感すぎる性格のことを指す。でも診断名としては使わず、あくまで傾向に対して使う言葉らしい。
アスペとか当にそうだけど、医学用語を人を揶揄するために便利使いするの、社会人として大丈夫か?という感じがすごい。
紹介者なのに当該業界についての知識があまりに乏しいかつマウント取ろうとしてくるとかもう地頭が(ry
調べるとか詳しい人に聞いてから僕に話すぐらいしたらどうなのというのと、IT業界って基本、時給じゃないんすよね~とIT業界出身者にマウントとろうとするのが危ないってわからないの、地頭が(ry もうこんなのIT業界のことよく知らないからとかじゃないじゃん。頭おかしいよ。
こんな大人も生きていける社会があるんだなというかんじしかない。
僕もツイッター経由で人に仕事を紹介したことあるんだけど自分の所属と名前、紹介する先の企業の名前とURLぐらいは速攻で渡すけどなあ…
非常にふわっとした話で、これは感覚の問題かもしれないけど、そういうのお作法として持ってないの、相手に失礼だと思わないんですかね。
はい。今日はここまでです。
今日の1曲
Sugah Daddy/ D'angelo
D'angeloめっちゃ好きなのでほんとに聴いてほしい。歌詞もいい。一時期は太りすぎだったけど最近またシュッとしてきてかっこよさ戻ってきてる。
混沌という平穏
「混沌」って響きがかわいいよね。「コントン」って。かわいいもの好き。
2日連続でブログを書こうと思う。タイトルの通り、「混沌」について
みなさん、小説は読むだろうか。僕は文学部出身である。そして僕は全然読まない(なんでだよ)。ていうか小説に限らず本をほぼ読まない(なんでだよ)。
なぜなら読むのがめんどくさいから。まあ新書ならまだ…と思って読んでいた時期もあるんだけどね。図鑑とか好き。世界中を調査のために旅した人が書いたものを部屋でゆっくり眺めるってなんかリッチな気分になるよね。丁寧な暮らししてる感(丁寧な暮らしはしていない)。
大学生の頃新書ばかり読んでいた時期があるんだけどふとした瞬間に
「このままではきれいに整理された情報に脳が埋め尽くされていってしまう…」という漠然とした不安に襲われはじめる。
ということでこの解消のために焦って小説を買って読む。五味康祐の薄桜記は読みやすくてよかったなあ。乙ゲーと違って新選組じゃなくて赤穂浪士の話なんだよね。
要は「頭の中にカオスを保つために」たまに小説を読む。別にそれほど読みたいわけではない。
ところで「カオスを保つ」っていろんなところで重要なんじゃないかなと思う。2009年センター試験現代文に使われた栗原彬の「かんけりの政治学」のような内容が時々頭の中をちらつく。
引用
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小六の少年はまたいう。かんけりは隠れているとき、とっても幸福なんだよ。なんだか温かい気持ちがする。いつまででも隠れていて、もう絶対に出て来たくなくなるんだ。管理塔からの監視の死角に隠れているとき、一人であっても、あるいは二、三人がいっしょであっても、羊水に包まれたような安堵あんど感が生まれる。いうまでもなくこの「籠り」は、管理社会化した市民社会からのアジール(避難所)創建の身ぶりなのだ。市民社会からの離脱と内閉において、かいこがまゆをつくるように、もう一つのコスモスが姿を現してくる。それは、胎内空間にも似て、根源的な相互的共同性に充みちたコスモスである。おとなも子どもも、そこで、見失った自分の内なる〈子ども〉、〈無垢むくなる子ども〉に再会するのである。
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あんまりきれいな街並みはやだなーと思ったりする。「アジール」が感じられないからだ。なんというか気が休まらない。新宿や渋谷の都市計画をほぼ感じないような混沌を感じる街並みが好きだ。いい人も悪い人もお金持ちも貧乏も住んでたり、遊んでたり、仕事をしていたり。
「ミヤシタパーク」という名の商業施設が渋谷から原宿に向かう途中にできた。デカい。巨大な資本を感じる…とか思っていたら三井不動産が手掛けているらしい。
ここにはアレな話がある。この間ツイッターを眺めていたらホームレス風の男性がミヤシタパークに入っていこうとしたら警備員に阻まれている動画だミヤシタパークは宮下公園(地上2階)のあるエリアを覆うように作られており、三井不動産株式会社・. 西武造園株式会社が宮下公園の指定管理者となっている。指定管理者とはいえ、私企業が一市民が公有地に入ろうとするのを封じている、という瞬間である。ブランディングのためなのかなあ。
ええー、めっちゃクソじゃん…
ホームレス、いいよね!とは言えないが彼らも決して好きでホームレスをやっているわけではない。彼らはどこに行くのかなあ。なんとか生きていけるといいんだけど。
しかも工事中の時の覆いがまた…他人のブログの引用なのだがこんなかんじであった。
いやいやいや…このフェンスのデザイン、いい話風にしてるけどミヤシタパークは駅直結の複合施設ってことはそこだけが目的で来る人が増える可能性が高いわけで、それって街の回遊性下げるよね。地方にショッピングモール建てたら商店街が死んでしまったってのと同じで渋谷の街殺しに来てますやん。
回遊性、カオスを低下させる施設のアピールのためにこれまで「渋谷の街」を作り上げてきたランドマークやアイコン的存在、文化が使われているってなんだかねえ。
さらに気になるのが渋谷区から三井不動産への宮下公園敷地の貸与の不当値引きだ。あるべき価格から200億円も値引きされているという。えっ官民の癒着やん。そんなところまで「官民一体」じゃなくていいんやが。正当な価格でやりとりして渋谷区はその金でホームレス助けてやったらよかったじゃん。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b77e5e5123b5e3164c40ca321880b37830bc4a5d
街の、なんというかエントロピーのようなものは高いほうがいいんじゃないのと思ってしまう。
今日の1曲
CITY/ 降幡 愛
声優の降幡愛がソロのボーカリストとしてデビューするにあたって出した1曲目らしい。80's意識ってかんじ。欲を言うならPVはもっとガッチガチに80'sを意識してほしかった。出演者のメイク、髪型などがちょーっと現代じゃない?と思ったりする。あとミュージシャンの楽器ね。どうせそこで録ってるわけじゃないんだしもっと当時っぽいビジュアル用意してほしかったなー。とか言いながら曲がいいので聴いてほしいしMVも見て文句を言ってほしい。
労働
ご無沙汰です。最近はだらっと働いております。
何をしているか…そうですね。前回は意味の分からんバーに突然解雇されたところで終わっていました。
今はwebマーケターの端くれとして生きています。まあまじで何とかやっていっているというかんじ…
ツイッター経由だと多分どえらい勉強しててどえらい働いてて、どえらい稼いでるエリートの人とか見てるんだろうな…こわいよー。
フリーランスは難しい。何が難しいって「給与が発生する労働はどこまでなのか」これがまあわからない。僕は時給計算なんだけど、「打ち合わせの時間は?」、「作業内容の詳細化をしてガントチャートに落とし込んでいる時間は?」、「取引相手と電話、メールをしている時間は?」、「新しいツールを利用するための学習時間は?」
まーよくわからない。ほんとにわからない。月給制の労働者はいいなあ…
と思ったけどしなくてよい苦労みたいなタイプじゃないし月給制はいいなあなどと言うのも安易かな…
まずwebマーケターって何やんの?……えっ、何だろ……
ふわっとしてるけどお客さんだったり自社のサイトのアクセス状況確認してあんまり見られてない箇所を特定して修正かけてよりPV増やしたり、会員数増やしたり、サイトから物買ってもらったりとかがわかりやすいかな…
ざっくり言えばそんなことをやっているはず(ほかにもやってる気しかしないけど)。顧客の要望ベースで動いてるから何やってるっていうの難しい。もはや何でも屋さんなのかもしれない。
フリーランスになったもののなんもわかんないし顧客のコントロールは全然効かんし日々困りまくっている。
なんもワカンネ。一緒に働いているデザイナーから新しいお客さんを紹介してもらえるかも?とかなってる。なーんの実力もないのに運だけで仕事をもらっている…デザイナー氏ー、早く話まとめてくりーw
どこかの中小でwebディレクターとして働いて経験積みたいなーと思って探してるけどどこがいいのかわからない…誰か…拾って…(今やってる案件おもしろいので副業可がいい)。終電までに帰れれば稼働時間はあんまり問わないし(でも10時スタートがいい)…
あとは私生活ではなんかバンドをやることに。バンドとか何年ぶりだよ…
冬に曲出せるようにがんばろーってかんじ。こっちでも告知する…かなあ?まあツイッターとインスタではすると思うからその時は見てね。
早く今日の1曲書きたいからここらへんで終わるね。このブログは今日の1曲を書くためにやっています。お願いだから下で紹介する曲を聞いてからブラウザバックして。そして僕に感想をよこして。
今日の1曲
L'oiseau qui danse/ tennyson
エグい。なんじゃこりゃーってかんじ。anomalieにテイスト似てる。
今日は欲が出てしまってもう1曲。
Chords/ Kurt Rosenwinkel
カートローゼンウィンケルっていうアメリカのギタリストなんだけど名前が読めないよね。ギターもいいけどドラムがいい。やはりエグい。
愛とは
働いてたバー解雇されたったwwwww
はい。今日は先月後半あたりから働いていたバーを解雇されるまでの話をします。
話は4月の頭に遡る。2月いっぱいをもって勢いだけで前職を退職した僕は、ゴールデン街のとあるバーで働いていた。
と、ここまで書いたところで気づいた。これ前の記事で書いたわ。コロナと当時のオーナーのお家騒動で前のバーはつぶれたのよね。
で、当時の店員をやっていた一人が浅草に物件を見つけて作ったのが今回話題にしようと思っている、僕が働いていた店。
6月頭にその人から突然連絡が入る。「浅草に物件取れそうだよ!もし取れたらいっしょにやろう!」
ほう……………
一等地っぽいやん。と思った。
というわけで退職してヒマになってしまっていた(各種勉強はしないといけないのだが)僕は店の手伝いをすることになった。まず店を開けるまでの準備、そして開店できたら店番、あとはwebマーケターとしての0→1をやる経験を積みたいということを伝えた上で、web周りを見させてもらうことになった。
ここから完全にアカン流れが始まってしまう…
開店までの準備期間、なぜか交通費、食費が自腹。そしてこの稼働の分の賃金とかもちろんない。さすがに聞いた。「そこらへん…出ないの?」答えが返ってくる。「個人事業主ってそういうもんでしょ。」いやスタッフの前の店への愛着を利用した不正義すぎだろ…と思った。このバーは以前のバーのシステムを引き継ぎ、スタッフは時給労働ではなくて業務委託契約にして成果給にしているのだ。まあ僕も前の店への愛着があるからここで辞めますは言えなかったんだけど…
しかしこれはほんの序章に過ぎない。
バーがやっと開店にこぎつける(保健所とか消防署の審査はガチ温情採点だった。それでいいかというとよくはないと思う。)。
最初の数日はオーナーのファンのお客さんでお店にそれなりに人が入る。しかし問題は最初の数日が終わった後だ。コロナが猛威を振るうことでまあ通りに人がいない。大体、開店直後だ。知名度がない。片道の電車賃700円超なので痛すぎるんだけどまじで電車賃出ないの…とオーナーに聞く。やはり返ってくるのは「個人事業主ってそういうものでしょ。」である。
いやそうだろうか…業務委託とて特定の営利組織のために労働してるわけで、電車賃出てもなんも不思議じゃないでしょとしか思えない。ここで気づくべきだった。「個人事業主ってそういうものでしょ。」というのは彼女の方便なのである。無意識に言ってると思うけどね。
どうやら彼女は前の店のオーナーを尊敬しているらしい。僕も彼と面識がある。彼はお家騒動で前のドル箱のような店をつぶしたかつ、深夜に電話で突然「今日で店を閉めます。」と言ってからのカスみたいな言い訳を並べやがったのを覚えているので、僕としては経営者としての資質がないなと感じている。
「個人事業主ってそういうものでしょ。」は彼の口癖だったのだ。ここで役満でしょとしっかり思うべきだったね。フラグしかない。
ちなみに自分のいたバーの給与体系は、その日の自分がいたシフトの売り上げの4割をもっていっていいというものだ。完全歩合。店が繁盛してからならいいけどコロナが流行ってるかつ開店直後にこのシステムはなあ…というかんじがある。まあそれはいい。了解済みなので…了解済みだが、このうまみの大変うすい、半ばボランティアワークの中で店長が上からなのはいただけない。全然稼げない中労働力を提供してもらってるのに「それが個人事業主」とか、「あなたの実力だよ」はない。
で、給与の話に戻る。バーテンダーが同じシフトに2人いたら…?売り上げの4割を折半になる。超ううーん…というかんじだが、売り上げの4割をもらうというシステムを前提にするとどうしようもない。
…どうしようもないのだが、じゃあオーナーと2人で入ったときは…??
折半です☆彡
\( 'ω')/ウオオオオオアアアーーーッ!
いや馬鹿でしょ…それオーナー8割持ってってますやん…
これにはわりとブチ切れていた。他にも不正義はありまくる。
店では毎月、店に貢献できそうなことでなんか個人目標をたてることになっていた。一人の店員が、浅草食べ歩きマップを作りたいので食べ歩いてみて、よさげな店をピックアップしたり、ルートを考えたいと言い出した。
「店に貢献できそうなこと」である。この活動を通して店がうまみを享受するのだ。オーナーはさらっと、「〇〇君、個人事業主だとそういうのは確定申告のときに経費として申請できるからねー。」と言う。いやいやいや、オーナーであるあんたが利益を受ける活動なんだからあんたが金出せという話で…
ちなみにここで出てくる○○君は今年大学を卒業したばかりで新卒の経営コンサルの内定を蹴り、フリーのツアーガイドになるという選択をした猛者である。
よって、こういう悪い大人の発想にとっさに対応できない。自分がそこで一言いえばよかった。後悔している。こういうときに一言いってやれないとかここまでの社会人経験は何だったのかと思う。
他にもこんなことが。
このバーの物件、上にオーナー家族が住んでおり、その上彼らが非常に騒音に敏感。飲食業やるって言ってるんだからそれなりに音出るのは織り込み済みだろw などという大変な状況で、あんまりクレーム対応するのもきついということで騒音対策をすることに。ここで以前からよくしてくれるお客さんの一人の、普段は施工管理をやっているという方が対策を手伝ってくれることになった。ラッキーすぎる。
そしてそこになんとオーナーが近くで飲んでいて仲良くなったやはり店の内装などをやっている人が参加してくれることに。
そしてそして、オーナーが店のグッズとしてとりあえずTシャツを作って売りたいと言っていたところ、なんとオーナーが飲みに行った先でデザインをやってくれるというバンドマンの青年をつかまえてくる。オーナーは長いこと水商売をやっていた経験からなのか、生まれつきなのか、人たらしかつ引きがよく、そういう人をなんとかつかまえてきてしまうのだ。
それはいいんだけど。
いいんだけどね。いいんだけどさ、7月いっぱいは彼らに店の酒、どんなものでも飲み放題としたらしい。んー、それ、僕のシフトのときに彼ら来たら売り上げにならないんだよね???
というのと、彼らに飲んでもらうのはいいけど、そういう店に貢献しようと思ってくれる人たちへの報酬ってやっぱ金であるべきなのでは。というね。彼らはこの条件でオッケーしてるわけなんだけど、だからって本当にオッケーではなくない?という。
「今は開店したばっかでどうしても払えるお金がないんだけどこういう条件でお願いできないですか?○○か月後にはお支払いしますね。」ぐらいあっていいでしょ。その間のつなぎとしての飲み放題ならわかるかつ、それはオーナーが一人のシフトのときに限定してほしいが…
要は店員と職人的な人たち、両方にリスペクトが足りないなあと思うわけ。しかもオーナーは水商売をずっとやってきた人なわけで、ああいう世界で不義理があったらそれって業界で死亡じゃんと思うので、そんな世界にいたオーナーがこれかあと余計思ってしまうのね。
あ、忘れてた。僕が度々つついているのにこの時点までオーナーは契約書を作っていない。いやそれで「個人事業主なんだから~」つってんのか…契約ちゃんと取り交わしてないのにこんなことを言ってるのである。方便でそういうことを言っていた証拠だ。
という色々でかれこれ4、5週間、本人のいないところではブチ切れ続けていた僕だがついに今日を迎えてしまった。
今日の僕「おつかれさまでーす(店に入る)。」
オーナーがなんか常連さんと食べ物を前に写真とってる。どうやらインスタの映える写真の撮り方を研究していたらしい。それ自体はわかる。今の時代、インスタでいかに目立つかは飲食店には死活問題だ。
オーナーが口をひらく。「もしうまく写真が取れてもなかなか伸びるのも大変なんだよね。」
まあそうよなと納得する。で、ここで僕が「インフルエンサー使ったら?まあ1つぶやきで3万円ぐらいはするけどね…」と提案をする。
オーナー「うさぎくんが払ってくれるならいいよ。」
ファッ!?
いやいやいやいや、今から殴り合いの喧嘩とかしたくないんですけど…
店のプロモーションになることにあなたがお金出すならいいよとか…
「冗談でもやめてほしいんだけど」と言ってみる。
「個人事業主ってそういうものでしょ?」
いやほんと店の労働力をナメすぎでしょ…前の店のよさを知ってるからここがそうなってほしくて今クソ待遇で働いてるのなんでわからないんや…
で、もう一件ブチ込む。オーナーと2人で同じシフトに入ったときの給与についての不満は前述の通りだが、それを1週間ぐらい前のシフト終わりにオーナーにブチ撒けた。「そんなの小金だし店関係の支払いに消えちゃうよーw」とか言っていた。僕はその小金がめっちゃほしいので小金だと思うなら僕に渡してもらいたいのだが…
「ちょっと話そう」的なことを言われたが、ここまでの経験を踏まえ、「どうせ説得されちゃうだけだしいいよー」といってその日の売り上げの4割の半分を置いてその場をそそくさと出た。
次のシフト、やはりオーナーと一緒。しかしシフトの途中、オーナーがネットワーキングのためにほかの店に顔出してくると言ったときに、オーナーが「今日の売り上げはうさぎくん4割もってっていいよ。」と言い出す。???となった。意味が分からない。
そして次のシフトもやはり4割もらえた。といっても客が入らな過ぎて1000円だが…
僕は、僕が金をもらえればそれでいいわけではない。システムが公平になってほしいので突然4割くれるようになった理由を説明してもらわないといけない。もしかして他のバーテンダーは同じようには支払われていないのでは?と思ってそこも続けて聞いてみた。
オーナーが答える。「めんどくさかったから。」オーナーが続けて言う。「辞めていいよ。今すぐ帰っていい。」
今正論で刺されてるのに耐えられなくなっちゃっただけじゃん…
さすがにここまでいろいろやらかしといてこれはないなあと思う。ただ、僕もビビりなのでこれ以上ヒートアップするのはやだなということでとりあえず今までナアナアになっていた必要経費の請求だけしてすぐに店を出る。「じゃ、お疲れ様っす!」と爽やかに挨拶をして店を出た。
この直後、他の店員に電話をして直近でオーナーと入ったときの給与は折半だったか確認する。やはり折半だったらしい…呆れるクソ不正義である。
今日はできなかったけど、周りの店の人に退職しちゃったんですって挨拶してまわらないとなあ…
今日の一曲
Feel Like Makin' Love/ D'angelo
言わずと知れた名曲。歌詞も曲もエッチすぎひんかw 大学に入った後、新歓でブラックミュージックを中心に演奏するサークルが演奏しているのを見て虜になってしまった。いやもうエッチすぎ。
近況その4
今回で近況(退職してからしばらくのこと)は終わらせます…
更新サボりまくってたらもう退職直後じゃないというね。
飲み屋がつぶれ、どうしよ…ってなったりイラつきながら眠りにつく。眠れないがとりあえず布団に入り、横になって目をつぶっておく。
翌朝。結局どこかのタイミングで寝られたらしい。眠れなくても無理やり布団に入り、目をつぶる。携帯は決して開かない。というのがよい。
前職の同期(自分より早くに会社を辞めていた)から数か月ぶりの連絡がくる。仕事があふれているので手伝ってくれないかとのこと。聞いてみればweb媒体でのライターの仕事だった。
ということでライターをやりはじめたのでした。全然稼げねえ。まあ稼ぐためというよりSEO(雑に言うとよく検索される単語をページにちりばめて検索からそのページを見てもらえる可能性を高める手法)のほんと基礎的な部分に触れるというとこが大きいのでいいかなと思い受けている。
そうこうしているうちにつぶれた飲み屋の仲いい店員さんが浅草にお店を作るという話を聞く。この人とは何度も店を閉めたあとに寿司食べに行ったりいろいろ思い出がある。もう物件取得中だという。
ふた言目には「いっしょに働けない?」と。超うれしい…
ということで突然ここの店員兼web担当となったのであった(まだオープンしてないし雇用契約交わされてないけど)。これで収入と経歴づくりができるぞー。やったー。
偶然は続く。学部時代の友達が脱サラして企業するのでweb担やらんかと。もちろん受ける。
またまた偶然が。サラリーマン時代、新宿ゴールデン街で散々飲んでいたがそこでできた飲み友達のウェブデザイナーからラインが来る。「こんな案件あるんだけどやらない?」
「ある製菓メーカー(販売もやってるし海外店舗もある)がwebサイトは持ってるがその改善とアナリティクスに興味があって人を募集している。やらないか。」と。
ドワンゴのwebマーケターアシスタントのバイトの選考を受けていたがこんななんの特技もない野郎など箸にも棒にもかからず無事死亡。面接官の顔がすげーこわかった。
製菓会社の案件をやりたいと申し出た(まだ確定してないけど)。
という感じで大変に友人に恵まれている気がする。全然経験がないのに同時期に3つもお仕事を頂けそう。本当にありがたすぎる…
というのが近況でした。
今日の1曲
Wong Fei Hung/ Rap is A Martial Art
この曲には元ネタがあり、LL J CoolのMama Said Knock You Out。「母さんがお前のことぶっ飛ばせって言ってた(からお前をぶっ飛ばす)」という意味である。Wong Fei Hungって誰だよ。中国人ぽいな?と思ったらほんとに中国人で、黄飛鴻という人で武術の達人。ジャッキーチェンの「酔拳」のモデルになったらしい。なるほどそれでこのMV。
近況その3
前回の記事でその3で近況報告は終わると最初に書いたので先に言っておく。その3では終われない。
退職してから1か月の間、生活が終わっていた。3時か4時にならないと眠れない。前職でダメージ受けすぎたか。昼前か昼過ぎに起き、ご飯を食べ、何をするともなく漫然と
過ごした。とりあえず行きたい業界に関係する初歩的な資格は2つとった。簡単すぎて全然オラつけないようなやつだが。
ある日突然早起きをしてしまう。疲れてなくはないがまあ起きられる。起きる。この日を境になぜか突然生活リズムがマシになった。
働こうと思うが4月後半から短いながら学生生活が始まるので、フルタイムは避けたい。バイトを始めた。新宿の某ディープなエリアの中にある小さい飲み屋だ。この頃すでにコロナが流行り始める。うーんと思ったがとりあえず手っ取り早く働き口がほしく、仕方なかった。
この飲み屋は僕の行きつけで、ここ3年ぐらい通い続けていた。客の9割5分は外国人。日本人が一人で行くとややびっくりするかもしれない。この店は超狭小で、客の席は7
席ほど、店員は18-22、23時あたりまでとそれ以降朝まででそれぞれ1人が立っていた。
僕はそこそこ酒が飲めてしまうのと、おぼつかないながらも英語が話せてほかの客と話し、盛り上がれることなどから店員たちからもそれなりに気に入られ、朝まで飲んでしまった日は店員とさらに飲みに行ったり、ごはんを食べに行ったりするほどだった。
コロナが流行り始めてしまっていたのでまあ客が来ない。ヒマだった。あまりにヒマなので爆音で音楽流したり、英単語長開いて勉強したりしていた。
バイトを始めてから1週間ほど後、突然バイト先のオーナーから電話がくる。営業続けてるから町内組合からは怒られてるけど自分はコロナがなんぼのもんじゃいって思ってる。うちはやり続けるから。
まあ確かに違法じゃないからなあと思い、はあ、そうですかと答える。コンセプトを変えるかもしれない。そのときはコンセプトに会わなければクビにさせてもらうかもしれないと言われる。グダグダ話が長い。なんとか30分ほどで電話が終わる。
翌日の24時半あたり、なんとなくツイキャスをしていたら突然オーナーから電話がきて仕方なく出る。「結果から言えば閉店することにしました。」意味がわからん。
彼が持つすべての店舗のスタッフにせめてもの義理の現れだとして電話で連絡していてこんな時間になってしまったと。閉店の理由としては町内組合の偉い人からビデオ撮影をされたことでいよいよ逃げられなくなり閉店という流れだったらしい。そんなことで閉店?意味わからんなと思いつつも勢いに気押されてしまう。テナントでやっている店はすべてつぶし、物件自体所有している僕の働く店はオーナーのお母様に譲るらしい。歯切れが悪いかんじではあったものの30分ほどで通話を終わる。やはり話が長い。
翌日の午前ここまでの2日間の流れを思い出し、僕は激しくイラついていた。おとといはコロナがなんぼのもんじゃい。死亡率も低いしインフルエンザとそう変わらんわ的なことを抜かしていた人間が突然翌日には店をたたむことにしましたとしおらしくなり電話をかけてくるのだ。
はあ?違法じゃないんだからやるって啖呵を切ったんだからそれを通しきらんかとイラつきまくっていた。いや、未知の病原体であるコロナ騒動のさなかなんだから一旦閉めるべきではある。しかし店を開けること自体は違法ではないし、彼のコロナへの認識は上で書いたとおりだ。そして彼はすでに町内会と対立してしまっていることを認識していてなお営業をすると言っていた。狂ってはいると思うが、やるというならやれ。何がやっぱやめますだザコ経営者と思った。
いつ店を閉めるのかわからなかったかつ、次の店で雇用されねば…と思い、オーナーにSMSでその旨メッセージする。その数分後にオーナーから突然電話がかかってくる。オーナー、電話好きだな…
絶対町内会に詰められたからじゃないっしょ…という思いがあったので冒頭から先制パンチをキメていく。「閉店はいつなんですか?あと、閉店、他にも理由ありますよね?お店にはさんざん通っていて、コロナの前からたびたび町内会に怒られていたのは知っているし、これが理由っておかしくないですか?」と。
僕がけっこうブチギレなトーンでしゃべるのでオーナーが完全に負けている。まず閉店時期。昨日だという。意味が分からずあっけにとられてしまう。
僕がそれでまたキレる。オーナーが閉店理由をしゃべる。どうやら他にも2点理由があり、ひとつは経営者仲間からこの状況はもう無理だよ…と諭されたこと。もうひとつの理由としてはオーナーはそのお母様と激しく折り合いが悪いのだが、そのお母様からお前は経営に向いてない。辞めろ。と詰められたということらしい。
いや、これでも閉店にする理由がわからないのだが詰めてこれなんだからほんとにこれが理由で、後は彼が質問に対して適切な形で返答する能力がないということなんだなと納得するしかなかった。
僕は詰めるという行為には基本的に否定的だ。相手を委縮させるし、従わせられたとして恐怖による支配は相手から思考力を奪う。なんにでもYESと言う人間を作ってしまうだけだ。教育効果がない。
業界によっては「詰める」は伝統文化であり、詰めた、詰められたが武勇伝のように語られる。誰々は鬱で辞めた。誰々は激詰めの日々だったがなんとか出世した。なんでそんなことやっているのか。チームビルディングに失敗しているようにしか聞こえない。
巷のビジネス書の中には部下のしかり方についての本もあるらしいがそんなのウンコ以下だと思っている。「叱る」には疑いようもなく怒りの発散のニュアンスがある。そんなのオナニーじゃないか。意味のある指導とはトーンを荒げず、相手にわかるように粒度の調整をして丁寧に話し、その後も面倒を見ることだけだ。山本五十六の有名な引用に尽きる。それは「叱る」とは呼べないだろう。「叱る」とかウンコである。ウンコ。
この時はもう関係が切れるしこんな理念のない人間にただただブチ切れていたので「詰める」でいくことにした。というかイラつきすぎて穏やかな方法がとれなかった。
「次の店の所有者になるお母様の連絡先は?」「折り合いが悪い。教えられない。」
それは誠意がなさすぎなのでは…と思うがどうやらオーナーと折り合いが悪すぎて、お母様は今いるスタッフたちは全員雇う気はなく、色を変えたいらしい。なんとも収穫のない会話である。
会話の最後のほうで、オーナーが、要約すればこうして何度も僕から質問をされ、やりとりをするのは面倒なので今回で質問しきってくれと言い出した。また僕が吠える。「即日解雇しておいて何を言っているのか」。
オーナーはもはやかわいそうな状態で、「はい…何かあれば答えます…」とか言っていた。でも電話で答えるとか言ってきていて、また何十分も電話はキツいなあと思って「電話では強制的に時間をとられますし普通、メッセージにしませんか?」と伝える。
もはやオーナーは弱り切っているので「ラインのメッセージで…」とかえってくる。うーんラインか…メールじゃないんか…
弱り切っててこれなので、ほんとにメールをする文化をもっていないんだろうな。会社員経験ないとこんなもんだろうか。経営者だしステークホルダーとの会話でメール使うっしょ…と思ったり。
よくわからないな…と思いながら電話を切る。好きだった店がなくなってしまった。また無職に戻る。
今日の一曲(2曲目)
You've Got It Bad Girl / Stevie Wonder
こんな記事の最後なので毒抜きの1曲。言わずと知れた、スティービーワンダー御大の名作。超大物Quincy Jonesもプロデューサー的に関わっている。というかQuincy Jonesの曲というのがパブリックイメージかも。夜に椅子に座ってお茶を飲みながら聴きたい曲。
近況その2
ゴールデンウィーク初日、いかがお過ごしだろうか。僕はといえば毎日のぐうたら生活と変わり映えなく、今日はまだ4月だと思っていた。
前回は退職し、一旦無職になるまでを書いた。今回は退職した後のことを書こうと思う。今回でも書ききれないと思うのでこの「近況」というタイトルはその3まで続く。
退職当日。最終日は午後休にした。それも当日に。部署の偉い人がすごい険しい顔をした。もうオフィスにいたくなかったのだ。自由になった。なんとなくお昼を豪勢にしたく、オフィスから歩いて行ける六本木のKINTANに行くことにした。オフィスから六本木への道を歩くのが好きだ。なんとなく、そわそわする。僕は東京出身だがおのぼりさん的感覚がある。都会に来るとなんだかテンションがあがってしまう。
店についた。周りは女性ばかりだ。一人で来ている客は僕と、もう一人もさい男性のみ。もくもくと食べ、食べ終わるとしばらくぼうっと携帯電話を眺め、それから店を出た。
それからなんとなく西麻布方面へ歩く。退職でなんとなくテンションがあがり、このまま帰りたくないなと思っていた。六本木から歩いて大きな坂を下り切り、交差点を渡るとHOBSON'S(https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13013690/)というアイスクリーム屋さんがある。
僕は土岐麻子という歌手が大好きなのだが、彼女のIce Cream Talkという曲に「真夜中3時西麻布のホブソンズ2階窓際子供の頃の特別だった今は気軽に来れるでしょ」という歌詞がある。これを聴いているとえらい感傷的になるのだが、行けるんだし行くしかあるまいと思い、行くことにした。
YouTubeに動画がなかった。Spotifyのリンクを貼るが、Apple Musicでも聴ける。ぜひ聴いてほしい。
店には客は自分以外、誰もいなかった。平日の昼間なのだから当たり前なのかもしれない。確かブルーベリーかなんかのアイスを購入し、2階へ。やはり誰もいない。歌詞の通り窓際の席に座る。店に面したそこそこ忙しい交差点を眺めながらアイスを食べる。近所の小学生たちとおぼしき男の子2人と女の子1人が何か遊びをしながらキャッキャして信号が変わるのを待っている。
制服着てるし、いいとこの学校に通ってて、いい家庭で育った子たちなんだろうなあ。そんな子たちもなんてことのない公立の小学校で育った自分がしていたような遊びをするんだな。もっと高尚な何かをするのかと思った。とか考えながらアイスを食べ切った。
携帯を眺めていたら以前に会ったことのあるツイッターのフォロワーが転職活動をしていて近くにいるから会おうという。ヒマなので会うことにした。
彼は散歩がしたいというのでついていった。どんどこ歩く。15時半ぐらいからスタートした気がするが港区をうろうろとし、橋を渡り、豊洲市場の横を抜け、なぜか大江戸温泉物語についていた。かなり遠回りをしたこともあり、15kmほど歩いていた。おかしい。
温泉でひと汗流した後、いそいそと無料のシャトルバスに乗り、品川へ向かう。焼肉を食べ、解散。家についてiphoneを確認したらこの日の総歩行距離は23kmほどだった。
カオスでしかなかった。僕は高いところが苦手なので有明あたりのどでかい橋を渡るのがめちゃくちゃきつかった。退職日の気分転換になってよかったような気がする。ありがとう某フォロワー。
思うままに書いていたら退職当日についてしか書いていなかった。これはその3では完結できないな…
さすがにアレなので次の記事もすぐ書くと思う…
今日の1曲
Bora Bora / Les Baxter
Les Baxterは1940年代から90年代まで活動した作曲家。スウィングジャズの発展に貢献した。96年に亡くなっている。この音源、最高すぎる。作業用BGM、一人で、誰かと飲むとき、寝る前、いつでも最高ではないか。